茶葉のグレード

 
 グレードは品質のことではなく、茶葉の形状や大きさのことです。
 主に次のグレードがあります。

 
FOP (Flowery Orange Pecoe)
フラワリー・オレンジ・ペコ

葉の先端の新芽(チップ)がOPよりも多いものをFOPといいます。
チップが多いほど上質とされているので、OPよりも品質のよい茶葉を指します。

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OP (Orange Pecoe)
オレンジ・ペコ


・大型のフルリーフタイプ。
・茶葉のサイズ:10~15mm
・インドのダージリンやアッサム、中国のキーマンはこのグレードが多いです。

OPの前によくいろんな形容詞がついています。
例えば、上記のFOP、SFTGFOP、FTGFOP1、EXOP・・・。

一般的に、OPの前に形容詞がたくさんついているほど高品質と言われています。

しかし、
こういった形容詞はその茶園の工場長が自由な発想で勝手につけたもので、国際的な基準があるわけではないんです。

なので、味は自分で飲んで確かめてくださいね。

ちなみにFTGFOP1は(Fine Tippy Golden Frowery Orange Pecoe First)の略で、直訳すると「優れた金の芽を多く含んだ、 花の香りがするオレンジペコタイプの一番茶」となります。

 

BOP (Broken Orange Pekoe)
ブロークン・オレンジ・ペコ


・OPを細かくしたもので、品質としては最高級品です。
・茶葉のサイズ:2~3mm
・スリランカの紅茶に多いようです。

ベストシーズンに作られたもの等は、OPと同様にSTGBOPとか褒め言葉がつけられるようです。

BOPは、ティーポットで淹れる方法からティーバッグ、チャイに至るまで幅広く活用されています。

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BOPF (Broken Orange Pekoe Fannings)
ブロークン・オレンジ・ペコ・ファニングス


茶葉のサイズ:1~2mm

BOPをさらに細かくしたものです。

 
 
DUST
ダスト

・茶葉の中で最も細かいサイズの葉。

BOP等を作った時に出てくるもので、品質にはばらつきがあります。
(高品質のBOPを作った時に出てきたダストは、やはり高値で取引されます)

茶葉が細かすぎて普通のストレーナー(茶漉し)だとすり抜けてしまいます。
主にティーバッグに使われます。

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CTC
シーティーシー


茶葉をCRUSH(押しつぶす)、TEAR(引きちぎる)、CURL(粒状に丸める)するCTC製法で顆粒状に作られた形状の茶葉です。

短時間で抽出できるので、ティーバッグやチャイを作る時に使われます。

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