紅茶の淹れ方Q&A
Q1 | 水の量は多くないとダメなの? |
A |
はい。 美味しい紅茶を淹れるのに非常に重要な条件は、 「沸かしたてのお湯に、酸素がたっぷり含まれていること」です。 酸素が足りないとジャンピングがうまく起こらず、茶葉の美味しさを最大限に引き出せないのです。 水を沸かしている時にも酸素はどんどん逃げてしまいます。 なので、水の量が少ないと、お湯を注ぐ時には酸素が足りず、うまくジャンピングがおこりません。 そのため、1.5L~2Lの、たっぷりの水が必要なんです。 |
Q2 | 昨日汲んで、冷蔵庫に入れていた水でもいいの? |
A |
×です。 水を汲んでから時間が経つにつれ、酸素がどんどん逃げてしまいます。 Q1の理由から、水は蛇口から出したばかりの新鮮な水を使います。 汲み置きの水や、一度沸騰させた水はダメです。 ちなみにうちでは、蛇口から出したばかりの水道水を浄水器で濾過した水を使っています。 |
Q3 | やかん持ってないんだけど、電気ケトルでお湯を沸かしてもいいの? |
A |
容量1.5L以上の電気ポットなら、OKだと思います。 うちにある、容量0.8mlの電気ケトルでは、水の量が少なすぎてダメでした。 電気ケトルは急沸するので、湯気がワーーって出てカチッと止まる前に止めるといいです。 (湯気と一緒に酸素が出て行ってしまいます) |
Q4 | やかんは、どんなものでもいいの? | |||||||||||
A |
銅製、ステンレス製のやかんが最適です。(容量2L以上) ホーロー製は性質上?酸素を潰してしまうみたいで、うまくジャンピングが起こりません。 (新品のを買って10回以上実験してみましたが、ダメでした・・・。) ホーロー製でも、使い古したものなら大丈夫かもしれません。
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Q5 | 茶葉はどのくらい入れればいいの? |
A |
1人分=350ccで4~5gを目安に入れます。 (ティースプーン山盛り1杯とか、軽く2杯でOK) イギリスでは「人数分+1杯(1杯=3g)」と言われています。 イギリス方式だと1人分=6gになりますが、日本の水はイギリスの硬水と違って軟水なので、そんなにたくさん入れる必要はないんです。 水によって、紅茶の味、香り、水色が全然違ってくるんです。 |
Q6 | ティースプーン1杯(3g)って、どのくらい? |
A |
![]() 見た目のカサは、OP>CTC>BOP>DUST。 OPは目いっぱい、DUSTは粉状なので少なめですね。 |
Q7 | ティーポットってなんでもいいの? |
A |
はじめは、ジャンピングしやすい底の丸いものを使うといいと思います。 慣れてきたら、どんなものでもジャンピングさせることができるようになりますよ。 |
Q8 | ティーポットの20~30cm上からお湯を注ぐのはどうして? |
A |
酸素をより多く含ませるためです。 高い位置から一気にお湯を注ぐと、酸素がたくさん入って茶葉が全ていったん上にあがります。 しばらくすると、水分を含んでジャンピングがはじまります。 |
Q9 | お湯を注いだ時、茶葉が全て上にあがらない。どうしたらいい? | ||||||||
A |
もう一度、こちらをご確認くださいね。
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Q10 | 茶葉の旨みを最大限に引き出すって? |
A |
茶葉の旨みを最大限に引き出すこと=ジャンピングの成功です。 紅茶の美味しさは、ジャンピングで決まります。 ・ティーポットに沸かしたてのお湯を注いだ時に、茶葉がいったん全て上に上がる。 ・その後、茶葉が上下に活発に動く(これをジャンピング運動といいます)。 この2点がうまくいけば、ジャンピング成功です。 ジャンピングが活発に起こることで、茶葉の成分がよく抽出されて、旨みが最大限に引き出されます。 通常茶葉は、OPなら5分以内、BOPなら3~4分でジャンピングが終わり、茶葉が全て下におります。 また、お湯の温度が低いと数分経過してもジャンピングが始まらず、茶葉の美味しさを最大限に引き出すことができません。 |
Q11 | なんで最後にティーポットを揺らすの? |
A |
上の方が薄く、下の方が濃くなっているのでポットを軽く揺らすといいです。 2人以上にお茶を出す時は、回し注ぎすると濃さが均等になりますね。 |
Q12 | 紅茶が濃くなりすぎてしまったら? |
A |
2杯目、3杯目でポットの紅茶が濃くなりすぎてしまったら、ホットウォータージャグのお湯をカップに注いで、好みの濃さにします。 ホットウォータージャグというのは、お湯が入っているポットのことです。 ティーポットより一回り小さいポットを使うことが多いようです。 自分1人とか家族だけなら、紅茶を淹れた時に余ったやかんのお湯で十分ですね。 |
Q13 | さし湯をしてもいいの? |
A |
中国茶とか日本茶と違い、紅茶はティーポットにさし湯はしないんです。 雑味や渋みが強調されて、あまり美味しくありません。 お店で紅茶をいただく時に、ティーポットの隣に小さいポットがある時ってありますよね。 そうそう、ふたを開けてみると、お湯が入ってるポットです。 それは、ホットウォータージャグといって、 「紅茶が濃かったらカップに入れて調節してね」という意味のポットなんです。 ポットにさし湯するためのものではないんですよ。 |